皆さんに知ってほしい|ニューヨークの「911メモリアルミュージアム」について
以前ニューヨークに旅行に行った際に、
「911メモリアルミュージアム」(911 Memorial Museum)を訪れました。
2001年9月11日にニューヨークで発生したアメリカ同時多発テロ事件の跡地に建てられたものです。
恥ずかしながら、ニューヨークに行くまで「911メモリアルミュージアム」ができたことも知りませんでした。
しかし実際に行ってみたことで、テロの残酷さや当時の状況を近くで感じ、当時あった出来事を詳細に知ることができました。
知らなかった方もいらっしゃると思いますので、今回は「911メモリアルミュージアム」についてシェアしていきます。
2001年9月11日 アメリカ同時多発テロ
2001年9月11日の朝、航空機 4機がハイジャックされ、そのうち2機(アメリカン航空11便、ユナイテッド航空175便)がニューヨークへ、残りの2機(アメリカン航空77便、ユナイテッド航空93便)はワシントンへ向かいました。
アメリカン航空11便は、午前8時14分にハイジャックをされ、午前8時27分には進路を南向きに変えました。そして、午前8時46分にニューヨークのワールドトレードセンター・ツインタワー北棟に突入し、爆発炎上しました。この飛行機には日本人1名も含まれていたそうです。
ユナイテッド航空175便は、午前8時46分までの間にハイジャックされ、午前8時58分には進路を変えました。そして、午前9時3分にワールドトレードセンター・ツインタワー南棟へ突入し、爆発炎上しました。
その後、午前9時59分には南棟、午前10時28分には北棟が崩壊しました。
この時の映像が頭の中に残っている方も多いのではないでしょうか。
ワシントンへ向かっていたアメリカン航空77便は、午前9時38分にバージニア州アーリントンのアメリカ国防総省本庁舎(ペンタゴン)へ激突し、爆発炎上しました。
ユナイテッド航空93便の標的は、アメリカ合衆国会議事堂かホワイトハウスであったと推測されています。
しかし、乗客がハイジャックの目的が自爆テロと気づき、飛行機の奪還に乗り出します。
そして午前10時3分、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外のシャンクスヴィルに墜落しました。
「911メモリアルミュージアム」について
2014年5月にワールドトレードセンター跡地に建てられ、当時の状況を詳細に知ることのできる博物館です。
入り口ではまず、厳重な手荷物検査が行われます。
エントランスを抜けると薄暗い空間の中に入っていき、当時の状況を順を追って見ていくことができます。
こちらはワールドトレードセンターのもともとの姿です。
そして当日に突入された後の画像がこちらです。
こちらは、1機目の突入後に駆けつけた消防車です。
その後、2機目が突入し、崩落してきたビルによって、無残な姿となってしまいました。
このワールドトレードセンターへのテロ攻撃では、亡くなった2763人のうち、消防士343人、警察官71人も含まれていました。
こちらの階段は、「Survivors' Stairs(生還者の階段)」と言われています。
ワールドトレードセンターにこの階段が残されていて、この階段を通って逃げたことで生還できた方が何百人もいることでそう呼ばれています。
このように当時のままの姿で展示されています。
このように実際の写真や、当時のまま保存されているものを間近に見ることができ、よりリアルに当時の状況を感じることができます。
筆者が一番胸が痛んだのは、当時の留守番電話の声です。
「早く帰ってきて」「無事だと信じている、待っている」など、家族から犠牲者への留守番電話の声を実際に聞くことができます。
こちらは展示されていた古代ローマの詩人、ウェルキリウスの言葉です。
ここでご紹介したものはほんの一部で、他にも犠牲者の方の思い出の品や、ワールドトレードセンターの柱など様々なものが展示されています。
筆者はほとんど写真を撮ることもできないくらいに衝撃を受けたミュージアムでした。
館内には撮影禁止のコーナーもありますので、写真撮影には注意してください。
ミュージアムの外には慰霊碑もあり、亡くなった方全員の名前が刻まれています。
日本人の方の名前もたくさんあり、日本人犠牲者が多くいたことにも驚きました。
入場料金、開館時間
◆入場料金
大 人:24ドル
7〜12歳:15ドル
13〜17歳:20ドル
シ ニ ア:20ドル
◆開館時間
日曜〜木曜:9時から20時まで
金曜〜土曜:9時から21時まで
※定休日は基本的にありません
今回は、911メモリアルミュージアムの存在を知らなかった方にぜひ知ってほしいと思い、ご紹介しました。
ミュージアムに行くことで、このテロは何年経っても忘れてはいけない出来事であると改めて強く実感しました。
言葉では表せないような苦しい気持ちになり、様々なことを考えさせられましたが、同時に大切なことを教えてもらったような気がします。
ニューヨークへ旅行に行く機会のある方はぜひ訪れてみてください!